フリーターン雲台

マスター・マスターデラックス等に採用されている「フリーターン雲台」について

スリックのフリーターン雲台は、1960年代に開発された、スリック・オリジナルの雲台です。

操作箇所は2箇所、「パンハンドル」と「雲台レバー」です。
パンハンドルの操作で「上下・左右」を、雲台レバーの調節で「カメラ台の回転」を操作します。
傾斜地に三脚をセットしたとして・・・
「雲台レバー」と「パンハンドル」を緩めます。カメラ右手を添え、カメラの向きを一定にしたまま、 パンハンドルを 傾いている方向に向けると、カメラの傾きがとれます。(パンハンドルとカメラの角度が変わります。 雲台全体がカメラに対して動いたカタチになります。)
水平を出した状態で、「雲台レバー」を緩めて、「カメラ」のみ回転できます。(水平が出ている雲台上でカメラ が回転するので、カメラはずっと水平のまま。「パノラマ撮影」にも最適です。)
「パンハンドル」が180度反対の位置でも、水平が出る位置があります。機材の形状等によっては、有効です。
タテ位置時は、パンハンドルが横側にきます。
タテ位置時の上下方向の調整には、「雲台レバー」を使い、カメラ台を回転させて行います。
フリーターン雲台には、死角がありません。真上のこの通り。
ポイントはこの「雲台レバー」をうまく活用することです。

1970年代の「グッドマンSシリーズ・マニュアル」では、下記のように解説しています。

フリーターン方式 一度味をしめたら手離せない便利さ。
フリーターン方式の雲台は、スリック製品の一大特長です。フリーターン雲台は、カメラ台の回転、 上下アングルの調整、水平パーンが同時にも単独にもできる雲台です。これは一瞬のうちにどんな アングルにもカメラを向けられるため、死角がないばかりか、小型カメラの速写性をそこないません。
 操作のコツ→説明の順序にしたがってご自身で確認して下さい。

(A)雲台をカメラにセットする。
(B)カメラを片手でおさえる。以下(F)の項が終わるまで、手をカメラからはなさないで下さい。
(C)雲台レバーを少しゆるめる。カメラはカメラ台といっしょに動かせます。
(D)パーンボーをゆるめる。カメラは前後(ティルト)左右(パーン)方向に動かせます。すなわち フリーターン雲台には、前後(ティルト)と左右(パーン)と、カメラ台のパーンの三つの動きがあります。 これらを同時に操作するのがフリーターンです。
(E)カメラのファインダーに目をつけ、被写体を狙います。
(F)レンズを被写体に向けたまま(このとき、カメラが回転してはなりません。回転しないよう、片手で カメラを持ち、レンズを被写体に向けつづける)パーンボーを左右に動かしてください。アングルが変化します。 アングルがきまったら、パーンボーとレバーの順に締めて固定します。